シミュレーション・可視化技術応用プロジェクト
シミュレーション・可視化技術を活用したものづくりの普及を目指し、企業と連携した製品開発・技術開発、問題解決に向けた取り組みを行いました。
シミュレーション関連技術
コンピュータ上で試行錯誤や事前の検証を行う技術で、少ない試作回数で信頼性向上・高付加価値化を目指す取り組みを行いました。
構造解析
強度設計、固有値・振動解析、破損原因の究明など。
流体解析
炉内加熱対象物の温度分布、熱交換器、攪拌装置の設計など。
電磁場解析
電場解析、磁場解析など。
照明解析
照度・輝度分布の計算、光線追跡など。
現象可視化技術
状況把握の道具としての可視化技術を活用し、問題解決に繋げる取組を行いました。
熱画像解析装置
非接触で温度分布の測定ができます。
高速度カメラ
高速な現象を撮影します。
微粒子可視化システム
空気中に浮遊する微粒子の可視化を行います。
音源探査装置
音源を可視化、探査します。
動作解析
対象物の動きを可視化します。
PIVシステム
トレーサ粒子の移動量より速度情報を取得
高周波プラズマ関連技術
シミュレーション技術を活用した研究開発の一つとして、粉末の合成などに活用が期待されている高周波プラズマ装置の開発について産学官連携で取り組みました。
装置の紹介

島根県産業技術センターでは小規模実験だけではなく、産業レベルの大型装置を使用した実験も可能です。
6kW小型装置は、開放機器制度によりご利用頂けます。

6kW小型装置
(ナノ粒子合成システム)

大型装置
(100kW x 2系統)
主な開発事例
導電性セラミックス厚膜の作製
数mm~数十mmの溶射厚膜を形成し基板から剥離させることで、コーティングではなく薄物バルク材料として利用する。
(平成21~23年度 戦略的基盤技術高度化支援事業『高周波プラズマ複合溶射による耐プラズマ性に優れた機能性セラミックス部材の開発』)
Y2O3高密度皮膜(t3mm自立膜)
Siウエハ廃材を原料としたSiCナノ粒子の合成
Siウェハ廃材を破砕してプラズマ中に供給することでSiナノ粒子が生成する。このときメタンガスを添加すると、メタンに含まれる炭素が蒸気化したSiと反応し、SiCが合成される。
(6kW 小型装置(ナノ粒子合成システム)を使った実験例)
合成したナノ粒子
高機能粒子を製造する高周波プラズマ装置の開発
熱流体解析技術も活用し、ナノレベルで構造化させた粒子や3Dプリンタに用いる球状粒子等の高機能粒子を製造する装置を開発。
(令和元~3年度 戦略的基盤技術高度化支援事業『高収率粒子製造を可能とするインバータ式ハイブリッドICP装置開発』)
球状化した金属粒子
活用事例
シミュレーション・可視化技術を活用した連携企業の製品開発の事例をご紹介します。
ラジエータの性能予測手法の確立(大和ラヂヱーター工業株式会社)
お問合せ先
島根県産業技術センター機械技術科担当:福田
電話:0852-60-5225(直通)
Mail:sangisen@pref.shimane.lg.jp