AI(人工知能)とは

人間の知的能力(認識・創造・予測など)をソフトウェアで実現するものです。AIの研究は1950年代から始まり、近年においてDeep Learning(深層学習)という手法が提案され注目を集めました。現在では、製造業、農業、医療・介護、防犯、エンターテインメントなど、様々な分野へ応用されています。

AIの産業応用例

画像分類

画像の特徴を抽出して分類する技術。品質検査、外観検査、画像診断、数字/文字分類などに応用が可能。

画像分類

物体検出

画像内おける物体の位置、種類等を特定する技術。物体認識、物体カウント、不審行動検出、見守りなどに応用が可能。

物体検出

異常検知

通常の範囲・許容できる範囲を越えた状態のデータを検出する技術。異常/不正検知、故障予知、変化検知などに応用が可能。

異常検知

メディア生成

画像生成、文章の要約作成、プログラム(コード)生成、音声生成などに応用が可能。

メディア作成

AIの構築・運用の流れ(不良品検知の例)

1.データ収集

データ収集

2.AI構築・システム化
AI構築・システム化
3.現場運用・不良品検知
現場運用・不良品検知

AI技術活用の支援事例

AI学習用データ自動生成ソフトウェアの開発

入力

AI

出力
  • 日本システム開発株式会社

本ソフトウェアは、AIを構築するための学習用画像データを自動生成するものです。具体的には、100枚程度の画像を基に画像の特徴量(ブレ、ボケなど)を定量化し、定量化した特徴量を基に数千~数万枚の学習用画像データを自動生成します。生成された学習用データを用いて、自動車のナンバープレートを画像認識できるAIを構築することが可能です。本ソフトウェアにより、AI構築時の課題となる学習用データの収集について、収集作業時間の圧縮およびコスト削減を実現しました。本ソフトウェアは、日本システム開発株式会社、国立大学法人島根大学、当センターの共同研究により開発しました。

AIによる異品画像判定システムの開発

AIを利用した画像認識による異品画像判定の様子
異品画像判定
類似製品の混在有無をAIで判定
類似製品混在有無判定
  • 株式会社ダイハツメタル

本取組みは、自動車部品における類似製品を出荷する際に、ヒューマンエラーにより類似製品が混在してしまう課題の解決を目的としたものです。本課題に対する解決手段として、出荷時の製品画像を利用して、類似製品の混在を判定するAIシステムを構築しました。当センターにおける支援内容として、AIを利用した画像認識手法の提供や、製品混在時における判断根拠の可視化手法の提供等があります。構築したAIシステムにより、製品出荷時における検査の自動化を実現しました。また混在製品の出荷件数が0件となり、顧客満足度の向上に繋がりました。

技術支援

以下項目を例とした技術支援が可能です。

技術相談 企業様の課題に応じた解決方法の検討や調査
AIの利活用支援 既存のチャットAIや、画像・文章等を生成する既存AI等の利活用支援
AIの構築支援 良品・不良品判定、異常検知、テキスト処理など、課題に応じたAIの構築支援
データセット構築支援 AI構築用データセットの収集・生成手法等のアドバイス
データ分析支援 データの収集方法・分類・整理手法等、データ分析手法の支援
  • 技術相談をご希望の場合、以下の担当科にお問い合わせください(相談無料)
  • 支援メニューの他にも、企業様の課題に応じた支援が可能です。
  • ご相談内容に応じて受託開発や共同研究となる場合があります。

担当科 

所属 電話番号

電子・電気技術科

(0852)60−5138