鋳造製品が納入先での使用中に不具合が発見される事案も少なくありません。鋳造はその製法上、金属溶湯が凝固、冷却する過程で収縮が起こるため、欠陥が発生することは避けられないといえます。しかし、製品としては多少の欠陥が許容できる箇所も存在し、鋳造方案の工夫によって欠陥の発生位置を制御できることから、これらの問題を回避することは可能になります。

本セミナーでは鋳造製品を設計、発注あるいは使用する方にも鋳造欠陥やそれによる破損等の不具合現象について理解を深めていただき、メーカーとユーザー間で事前に技術情報を共有するなど安全かつ信頼性の高いものづくりの実現を目指します。

開催概要

  • 日時:2026年2月4日(水)9:30~14:30
  • 会場:テクノアークしまね 4階 大会議室

アクセス

  • 定員:60名(先着順)
  • 対象:鋳造製品を設計、発注、製造、使用される方
  • 参加費:無料
  • 申込:申込フォームからお申し込みください。

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セミナー内容

1章 鋳造の基礎
  1. 鋳造材料の特徴
  2. 溶湯の凝固・冷却
  3. 鋳造欠陥の種類
2章 鋳造方案
  1. 押湯と冷し
  2. CAE
  3. 方案例
3章 不具合対策に向けて
  1. 不具合事例
  2. 応力と欠陥の許容
  3. 事前打ち合わせのポイント
4章 技術紹介
  1. 実体強度保障
  2. 金型鋳造

講師

いとふじ はるき
 糸藤     春喜 氏
株式会社 I2C技研代表取締役

1976年:山口大学工学短期大学部 機械工学科卒業
1980年:京都大学工学部 鋳造治金学科研究生
1982年:宇部興産(株)中央研究所 機械・金属部門
1987年:(株) 宇部スチール 出向
1994年:京都大学 博士 (工学)
2011年:東北大学 ACS センター
               個人事業 I2C技研 起業
2016年:(株) I2C技研 設立
2020年:山口大学 非常勤講師 

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